M-1グランプリ2024が終了。20回目という節目の大会で令和ロマンが史上初の連覇を果たしました。
事前予想で、松本人志や上沼恵美子ら大御所クラスの審査員がいなくなった今大会は、ある種権威が減衰したことが、史上初の連覇に有利に働くというものがありましたが、結果的にそうなりました。
M1グランプリ決勝戦
令和ロマンの2連覇には疑問の声も少なくないみたいだけど
それはもう毎年の風物詩だし、それこそ近年のM1で皆が納得、というレベルはミルクボーイぐらいのような。
というかもう、終了後のごたごた含めて楽しむのが今のM1グランプリになっている気がします。
決勝ラウンドの2ネタ目は、令和ロマンも真空ジェシカもバッテリィズも少なくとも会場の笑いは似たようなレベルに見受けられた。
中川家の礼二さんはコメントを求められてまだ誰に投票するか決めていないで迷っている、ナイツの壇さんに至っては今までで一番審査に迷ったとまで言っていました。
1本目のネタを2本目で超えてきたのは令和ロマンだけだったと思うし、かまいたち山内が言っていたように、しゃべくり漫才→コント漫才とタイプの違う漫才を披露して、フィギュアや体操でいうなら、「規定の演技」をこなすかのようなアプローチをしていた。
お祭り化と同時に「競技化」も進んだ今のM1に一番アジャストしているのが令和ロマンということかな。
面白いか面白くないかで考えている一観客とは見る箇所が違うんですね
大前提なのは面白さなんだけど、去年や今年みたいに拮抗した勝負になってくると、どうしても審査員は採点に理屈で説明できる根拠を求めるようになる。
そうなると令和ロマンがやっている規定演技による構成はとても有利に働いている気がする。
でも計算されすぎている感がないのは凄いですね。
その通り、令和ロマンのキャラクターと、彼らの表現力によって、鼻につきかねない計算高さを見事に消し去っていた。
計算を感じさせないのも彼らの計算通りという感じだね。
真空ジェシカもバッテリィズも面白かったけど、彼らの敗因は何々でしょう
真空ジェシカは賞レースとしては滅茶苦茶しすぎたし、バッテリィズ明確に1ネタ目がピークだったのが痛かったのと、キャラクター以外は古き良き漫才の作りで、そこが最前線の賞レースであるM1王者になるには一歩足りない、という審査になったのかなあ。
でもここからテレビで売れるかどうかというのは別の競争ですよね。
その通り。審査員席にいたオードリーやナイツだって王者になったわけじゃないし、エバースはきっとそのチャンスをもらえるだろうし、トムブラウンみたいに既にある程度売れているコンビもいる
これきっかけに多くの芸人さんが売れるといいですね